*迷子通信* はてな支局

思ったことや考えたことを熱く(?)語ってみたり。

類友と呼ばないで

少々前の、幼少期からの悪友から、久方ぶりにお声がかかった時のお話。

 

彼女はフリーとは名ばかりの、殆ど趣味状態なイラストレーターをしてるんだけど、それもこれもパートナーがバリバリの営業マンで、結構な高給取りだから(本人談)
ところが、その高給取りさんが急に「独立したい。する!」と宣言したから、さぁ大変!

独立となると今までのような安定収入が見込めるとは限らないわけで、行動派の彼女は、翌日から早速就職活動開始!(はやっ!)
ただ、根っからの絵描きな彼女には絵以外の仕事をすることは全く思考に浮かばず、イラスト持って、ただただ各出版社だの編集部に売り込みに廻ってたというんだから、その辺、行動派ではあっても現実的なのかはイマイチ不明……。

そんな彼女、実はまともな就職活動ってもんをしたことなくて、初っ端からオオボケこいてくれました。
曰く、「イラスト何点か持ってけばいいって思ってたんだけど、『あの……履歴書は?』って聞かれて初めて、履歴書ってもんも持って廻らなくちゃいけないことに気づいた」そうで。

 

そして、今回お声がかかった本筋の一言がこちら。

「履歴書って書いたことないんだけど、”特技” って何書いたらいいと思う?」


……珍しく声かけてきたなと思ったら、理由は、それかっ!!!!!


まぁ、大事な友人のことですから? 一緒に頭捻って考えましたよ、えぇえぇえぇえぇ!

「私、絵を描くしか能がないんだけど、だからって『特技:イラスト』 じゃ、なんか自画自賛の大馬鹿者って感じがしない?」
『(履歴書持参するのを忘れた時点で既に……)』
「ん、何?」
「いや、何でもない何でもない。そうねぇ、絵描き以外を書くに越したことはないわよね……」
「だよね。何があると思う?」
『(自分の特技を人に聞かなくちゃいけないって、一体……)』
「どうしよぉ〜! 特技書けなくちゃ、就職できないっ!(既に半べそ)」
「んなことで就職できないってことはないと思うけど。考えたげるから、ほら、泣かないっ!」
「ん……」


暫し沈黙。
悩みに悩む。
でも、一向に良いアイディアは思い浮かばず、半分自棄になってきた頃、あることを思いついた私……。

「あっ、いいのがあった!」
「何、何っ?!」
「晴れ女っ!」
「……はぁ〜?」
「ここぞって時、必ず晴れるじゃない。大事な時に天気が悪かったことが今までに一度も無いって凄いことよ? これはもぉ、特技以外のナニモノでもないっしょっ!(私の中の人:違っ!)」
「ん〜、確かに。晴れ女だって自負はあるけどぉ……」
「でしょでしょ?私も晴れ女の方だと自負してる方だけど、貴女のは筋金入りだもん、絶対特技よっ!(私の中の人:いや、だから、違うから!)」
「……そっか……そうだよね〜っ!」
「(私の中の人:納得したっ!!!)」
「明日面接なのにどうしようかと思ってたんだけど、やっぱり、恵に相談してよかったぁ〜。これで行けるよ、ありがと〜!(会話終了)」
「(私の中の人:……茫然自失)」


……え〜と。
まさか本当に書くわけないよ。きっと、色々喋ってて気が晴れたんだわ。うん、きっとそうだ。うんうん……。

 

そして数日後。

「恵に言われた通りに『特技:晴れ女』って書いたらさ〜」
「書いたのっっっ?!?!」
「うん、もっちろんっ! そしたらね〜、何故かわかんないんだけど、大爆笑されてさぁ」
「(そりゃ当然でしょ……)」
「でも、散々笑った後に、ふっと窓の外見て、『……本当ですね』って」
「……そ、そう……」
「だからさ、『はぃ! 特技欄に何を書くか物凄く悩んだんですけど、友人が『これだ!』って思いついてくれて、私も自負してたので書きました♪』って言ったら、『素敵なご友人をお持ちですね〜』って。その後、すっごく和やかな雰囲気で面接進んだし、ほんと、感謝してるよぅ!」


彼女は私が褒められたと思ってるようだけど、到底褒められたように思えない……のは、気のせいですか? 私だけですかっ? 素直に受け取れてないだけですかっ? 捻くれてますかっ?!
……それはともかく。
仕事がもらえるかどうかは微妙だけど、強烈に印象付けられたのは確かでしょ......。

 

なんとゆーか、こうゆう感じの友達が、何故か私の周囲には多くて。
『類は友を呼ぶ』って言うけど、私は断固反論したいっ!
そりゃあ、私も ”若干” 変わってるとは思いますよ? 役者なんて、皆、多かれ少なかれそんなもんですよ。
けども、これだけは断固反論したいっ!


私はここまで変じゃない〜〜〜〜っ! 類友言うな〜〜〜〜っ!!!


……間違いなく、言われるんだろうなぁ……。


まぁ、なにはともあれ。
変わってようが何だろうが大好きな友達には変わりないので、彼女が一日も早く良い仕事に巡り合えるよう、ただただ心から願った一件だったのでした。

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